イオン1%クラブが見つめるミャンマー
公益財団法人イオン1%(ワンパーセント)クラブ
イオングループの主要企業が拠出した税引き前利益の1%を活動資金に、アジア各国で社会貢献活動を展開している公益財団法人イオン1%(ワンパーセント)クラブ(横尾博理事長/千葉市美浜区中瀬1-5-1)。ミャンマー祭り2016には、協賛とともにブース出店もしていただきます。同クラブがミャンマーで展開してきた活動をご紹介します。
――イオン1%クラブさんは、ミャンマーで様々な社会貢献活動を展開されています。
今までになさってこられた活動を教えてください。
ミャンマーでは大きく分けて、4つの活動をしています。まず【学校建設支援事業】です。2012年からミャンマー各地で支援を開始し、昨年までに35校が完成。本年度からは第2期としてあらたに20校の建設支援を3年間で行います。
2013年3月に実施した小学校の開校式には、日本からの開校式ツアー参加者100名や村に住む地域住民の方など大勢の方が参加し、盛大な式典になりました。式典後には体操・新体操のオリンピック出場選手らと現地の子どもたちの交流会も行い、運動を通じて開校の喜びを分かち合いました。参列した日本人の高校生からは「現地の子どもたちの笑顔の多さに驚きました。最初は正直、行くかどうか迷っていましたが、実際に来てみると、自分の目で見て気づくことも多く、視野が広がった気がします。日本が安全なこと、衛生的なこと、そして何よりも争いがないことに感謝しなければならないと思いました」という感想をもらっています。現地の子どもたちとの出会いで自分たちも大きな気づきを得るという、国際交流のだいご味がありました。
次に、【イオンスカラップ】(給付型奨学金制度)です。日本で私費留学をするミャンマー人学生をサポートしているほか、2014年からはヤンゴン経済大学・ヤンゴン外国語大学でも制度を開始。2015年までに延べ120名を超えるミャンマー人学生の夢の実現を支援しています。
また、【ティーンエイジ アンバサダー】事業では、2013年に沖縄の高校生20名とヤンゴンの高校生20名がそれぞれの国を訪問。「小さな大使」として政府への表敬訪問などを行ったほか、歴史・文化体験や現地の学校の訪問、ホームステイなどの活動を通じ、グローバル感覚を身に付けるとともに、相互理解と友好の絆を深めました。
そして最後に、【イオン・ユニセフ セーフウォーターキャンペーン】です。ミャンマーにおいては、2015年度より(公財)日本ユニセフ協会と連携し、学校建設事業を行っているカレン州、モン州を中心に、給水施設の整備などを実施しました。これまでに12の村と11の学校に給水施設の設置を行い、約1万3千人が安全な水を使えるようになりました。
――まさに多岐にわたる活動ですが、それらはどのような精神的背景をもって選定、実施されるのでしょうか。
わたしたちイオン1%クラブは、「社会における企業の役割は何か」「私たち(イオングループ)はどんな企業を目指すべきか」「お客さまは私たちに何を期待されているのか」という問いかけに対する答えとして1989年に設立されました。以来、グループの主要企業が税引き前利益の1%を拠出し、小売業らしい社会貢献に取り組むという方針を掲げ「次代を担う青少年の健全な育成」「諸外国との友好親善の促進」「地域社会の持続的発展」に資する事業を展開してきました。2015年4月には「公益財団法人」としての認定を取得しました。
――事業が多岐に及ぶこと、またそれぞれの事業に相当の厚みがあることなど、1%という言葉では表現しきれないところが興味深いです。ミャンマーでの活動についてはどのような思いをお持ちなのでしょうか。
ミャンマーとの関わりにおいては、イオン1%クラブが目指す「次代を担う子どもたち・青少年の健全な育成を、地域社会・国際社会と連携しながら支援する」という指針のもと、各事業を継続しています。
ミャンマー祭り2016では、ブースにて弊財団の活動を写真と映像でご覧いただけます。さらに、マンダレーステージでは、今年の4・5月にイオングループ店頭で行った学校建設支援募金の贈呈式を予定しています。新たに建設支援する20の小学校の完成へ向け、同事業におけるパートナーである国際NGOアドラ・ジャパン(ADRA Japan)とともに、お客さまよりお預かりした善意の気持ちを、目録とともに在日本ミャンマー大使へ届ける予定です。ぜひ会場で、私たちの社会貢献活動に触れてください。
公益財団法人イオン1%(ワンパーセント)クラブ